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2022年度第1四半期の業績および今後の見通しについてご説明いたします。
2022年度第1四半期の業績について
当社グループの2022年度第1四半期業績につきまして、化学品セグメントは、硝酸プラントトラブルの影響はあったものの、基礎化学品、ファインケミカルともに増収となりました。機能性材料セグメントは、半導体材料が順調に推移しました。農業化学品セグメントは、増収となりました。ヘルスケアセグメントは、ヘルスケア事業、「ファインテック」(課題解決型受託事業)ともに堅調でした。
この結果、当期間における業績は以下の通りとなり、売上高、各利益ともに前年同期及び5月に発表した業績予想を上回りました。また、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は2年連続で過去最高益を更新しました。
(単位:百万円、百万円未満切捨て)
2022年3月期 第1四半期 (実績) |
2023年3月期 第1四半期 (実績) |
前年同期比 増減 |
2023年3月期 第1四半期 (計画数値) |
計画数値比 増減 |
|
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売上高 | 46,499 | 58,290 | +11,791 | 52,400 | +5,890 |
営業利益 | 11,875 | 17,266 | +5,390 | 14,600 | +2,666 |
経常利益 | 12,323 | 19,492 | +7,169 | 15,200 | +4,292 |
親会社株主に 帰属する 四半期純利益 |
8,849 | 13,869 | +5,020 | 11,200 | +2,669 |
2022年度業績予想の修正について
2022年度の業績予想に関しましては、第1四半期連結累計期間及び足元での需要予測をもとに、2022年5月に発表した予想数値を下記の通り上方修正いたしました。
2023年3月期 通期連結業績予想数値の修正(2022年4月1日~2023年3月31日)
(単位:億円、億円未満四捨五入)
前回発表予想 (A) |
今回発表予想 (B) |
増減額 (B-A) |
増減率 (%) |
(ご参考) 前期実績 |
|
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 2,190 | 2,233 | +43 | +2.0% | 2,080 |
営業利益 | 535 | 551 | +16 | +3.0% | 510 |
経常利益 | 541 | 573 | +32 | +5.9% | 537 |
親会社株主に 帰属する 当期純利益 |
396 | 417 | +21 | +5.3% | 388 |
1株当たり 当期純利益 |
280円90銭 | 295円83銭 | +14円93銭 | +5.3% | 271円88銭 |
今後の見通しについて
本年4月より、2050年に視座を高めた長期経営計画「Atelier2050」、そしてその通過点となる2027年の姿を示す中期経営計画「Vista2027」を、スタートさせました。
まず、当社グループが目指す方向性と存在意義を明確化するため、企業理念(存在意義・パーパス)の表現を見直し、次の通り再定義しました。
「社会が求める価値を提供し、地球環境の保護、人類の生存と発展に貢献する」
「Atelier2050」では、カーボンニュートラルの達成、食糧問題の解決をはじめ、社会からの様々な要請に応え、次の100年に向けて成長し続ける企業グループを目指します。更に、企業発展の原動力として、社内外の知を融合し、挑戦し 続ける企業文化を醸成します。これらを踏まえ、2050年のあるべき姿を次の様に描きました。
「人と自然の豊かさを希求し成長する未来創造企業」
「強い情熱で変革に挑む共創者集団」
事業領域は、「情報通信」、「ライフサイエンス」、「環境エネルギー」の成長事業に、基盤事業である「素材・サービス」を加えた4つとします。新しいコア技術を獲得し既存コア技術と融合、深化させることで、新製品、新規事業を創出、成長路線を築きます。また、社会課題解決に貢献する製品・サービスの拡大に加え、地球環境への負荷軽減に根差した経営により、地域を含め社会全体からの信用と評価の獲得を図ります。そして、あるべき姿を実現していく当社グループ社員の基本姿勢を定め、未来の創出に挑みます。
「Vista2027」では、前半3ヵ年をStageⅠ、後半3ヵ年をStageⅡとし、それぞれの最終年度の数値目標を、2024年度は売上高2,550億円、営業利益585億円、2027年度は売上高2,850億円、営業利益670億円と定めました。
そして2050年の企業像実現に向け、4つの基本戦略を次の通り設定しました。
- 事業領域の深掘りとマーケティング力の向上
2050年のあるべき姿の実現に向けた研究開発力と企画力の向上 - サステナブル経営の推進
サステナブルに関わる取り組み・施策の組織的推進、関連情報の社内外への発信強化 - 価値創造・共創プロセスの強化
社員の意思疎通、業務効率の改善等に寄与する新たな価値の創造・共創を促す基盤・環境づくり - 現有事業のシェア・利益の拡大
成長源泉となる現有製品の伸長と新製品の確かな育成等による収益性の向上
主要指標については、従来の主要財務指標に加えて、社会に貢献する製品・サービスを明確化した日産化学サステナブルアジェンダの拡大、2030年目標を2027年度に前倒したGHG排出量削減目標など、非財務指標を掲げます。サステナブル経営を強力に推進することで、事業、研究、製造、それらを支える堅実な事業基盤、全ての事業活動の総合力向上を 図ります。
当社グループは、「社会が求める価値を提供し、地球環境の保護、人類の生存と発展に貢献する」という企業理念に基づき、経営の健全性と透明性の向上、コンプライアンスの徹底、環境への一層の配慮、社会貢献活動などをより強力に推進します。これからも、すべてのステークホルダーから信頼される企業グループの実現に総力を挙げて取り組んでまいります。
ステークホルダーの皆様におかれましては、より一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2022 年8月
代表取締役 取締役社長 八木 晋介