
サステナビリティ
サステナビリティの全体像
シナリオ | 要因 | バリューチェーン | 事業への影響 | 対象事業 | 主な対応策 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1.5℃ シナリオ |
GHG排出に関する規制 | 上流 | リスク | ・炭素税などのカーボンプライシング導入、サプライヤーの規制対応・脱炭素投資による原材料調達費増加 | 全 | ・製品への価格転嫁 ・原材料購入サイトの複数化 |
自社 | ・炭素税などのカーボンプライシング導入、規制対応、脱炭素投資による操業費増加 | ・工場における原燃料転換 ・省エネ設備などへの更新 ・再エネの更なる導入 ・硝酸プラントからのN2O排出ゼロ (投資予定額:8.3億円) ・製造プロセスの最適化 ・インターナルカーボンプライシングの導入による脱炭素投資の推進 |
||||
機会 | ・GHG排出量削減によるカーボンプライシング影響の回避 | |||||
・エネルギー政策の変化 ・エネルギー需要や供給量の変化 |
上流 | リスク | ・サプライヤーの再エネ電力調達による自社の原材料調達費増加 | 全 | ・製品への価格転嫁 ・原材料購入サイトの複数化 |
|
・物流コスト増加 | ・物流ルート、システムなどの最適化 | |||||
自社 | ・自社の再エネ電力調達による操業費増加 | ・省エネ設備などへの更新 ・製造プロセスの最適化 |
||||
機会 | ・エネルギー高効率化・省エネによる運用コストの削減 | |||||
・資金調達(助成金など)の機会獲得 | ・先進的なGHG排出削減の取り組み、および適切な情報開示 | |||||
環境配慮要請の高まりに伴うマーケットの変化 | 下流 | リスク | ・農薬使用量規制の導入による、農業化学品売上の減少 | 農 | ・環境への影響が小さい農薬の開発 ・生物農薬の開発 ・バイオスティミュラント技術の修得 ・登録国数の充実 |
|
機会 | ・生物農薬などの需要増加 | |||||
リスク | ・低炭素製品を提供できないことによる売上の減少 ・排出量の大きい製品・事業の保持による顧客からの需要低下 |
全 | ・低炭素製品の拡販 ・環境配慮型製品・サービスの開発 ・革新的な製造技術の確立 ・事業ポートフォリオの見直し ・インターナルカーボンプライシングの導入による脱炭素投資の推進 ・再エネの更なる導入 ・工場における原燃料転換 |
|||
機会 | ・低炭素製品向け部品・素材などの需要増加、売上の増加 | |||||
気候変動への取り組みに対する投資家などからの要請の高まり | 自社 | リスク | ・化石燃料の大量使用など、気候変動への対策が遅れることによるESG評価や評判の悪化および時価総額の減少、資金調達の難化 | 全 | ・更なるGHG排出削減の取り組み ・適切な情報開示 |
|
機会 | ・先進的な取り組みや情報開示によるESG評価や評判の向上、時価総額の増加 | |||||
4℃ シナリオ |
気温上昇・異常気象の増加 | 自社 | リスク | ・豪雨、洪水、海面上昇などによる浸水により、工場の操業・設備・在庫や、サプライチェーンが影響を受けるリスクの増大 | 全 | ・各工場における主要製品のBCP策定 ・リスクに応じた高基礎化/高フロア化の実施 |
・干ばつや熱波など、水不足による生産能力の低下(冷却能力不足など)、および製品・材料管理コストの増加 | ・各工場における主要製品のBCP策定 ・既存冷却システムの適正化 ・節水、水循環設備の導入 ・省エネ対応空調、冷却設備の導入 |
|||||
気温上昇・異常気象に伴うマーケットの変化 | 下流 | リスク | ・豪雨/洪水の頻度・強度増大や、灌漑用水の確保困難による作付面積の減少 ・気温上昇による農作物の分布の変化、作付面積の減少 |
農 | ・登録国数の充実 ・農薬ポートフォリオの充実 |
|
機会 | ・害虫・雑草・病原菌の増加や抵抗性の発現による、既存製品売上の増加および新規農薬の開発機会の増加 | ・新規農薬の開発 ・農薬ポートフォリオの充実 ・登録国数の充実 |
||||
・利用可能な水(淡水)資源の減少および世界的な飲料用水などの需要増加による、殺菌消毒剤の売上の増加 | 化 | ・飲料水用殺菌消毒剤の拡販 |
全:全事業・企画本部 農:農業化学品事業 化:化学品事業