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サステナビリティ

サステナビリティの全体像

「Vista2021 StageII」の総括

 当社グループは、2019年4月に中期経営計画『Vista2021』の後半3ヵ年「Vista2021 StageⅡ」を始動しました。2030年を見据えた長期経営計画『Progress2030』の実現に向け、通過点となる2021年のあるべき姿を示し、その基本戦略を『成長の源泉となる製品の利益拡大』、『新製品創出力の強化』、『社会および市場の変化への対応力向上』と定め、着実に施策を実行いたしました。

経営指標

  • コロナ禍前に作成した2021年度中計利益目標値(2019年5月発表)を全て大幅超過達成
  • 営業利益は8年連続で最高益更新
  • 長期経営計画「Progress2030」の営業利益目標500億円を9年前倒しで達成
2021年度目標 2021年度実績
売上高 2,350億円 2,080億円※
営業利益 430億円 510億円
経常利益 440億円 537億円
純利益 330億円 388億円
売上高営業利益率 18%以上 24.5%
ROE 16%以上 19.2%
配当性向 45%維持 44.9%
総還元性向 75%維持 75.6%
  • 会計基準変更影響▲229億円

マテリアリティ (重要課題) への取り組みとKPI

マテリアリティ 要素 当社の主な取り組み 2021年度目標 2021年度の実績 SDGsとの関連
人々の豊かな暮らしに役立つ新たな価値の提供

健康問題への貢献 医療ニーズに対応する医薬品、先進医療に貢献する生体材料の創出 開発候補剤のライセンスアウト ・抗不整脈薬:医師主導治験を完了
・核酸医薬:新規共同創薬2テーマ開始
新規医療材料の上市 新型コロナ感染症拡大の影響により、臨床試験遅延
環境配慮型製品・サービスの提供 ディーゼル車の排出ガス浄化用の高品位尿素の販売、未利用エネルギーの活用に資する環境発電材料の開発 新たな環境配慮型製品の上市 ・有機薄膜太陽電池材料:有効性確認。評価継続
・二次電池材料:サンプル評価拡大
・ORGABEADS®:採用に向けて評価継続
生活の質の向上への貢献 ペット向け動物用医薬品原薬の探索と提供、飲料水用殺菌消毒剤の販売 飲料水用殺菌消毒剤による貢献:2,500千人/年 760千人/年
スマート社会への貢献 IoTに必要なセンサー材料、データ通信の大容量・高速化に寄与する配線材料の開発 センサー、実装関連材の採用拡大ならびに光通信材の採用・上市 ・CIS材料:売上高2018年比61%増
・配線補助材料:製品化に向けて評価継続
・光配線材料:製品化に向けて評価進展
・FOWLP用RDL材料:材料改良検討継続
食糧問題への貢献 農作物の収量拡大と農業の省力化につながる農薬の供給、動物用医薬品原薬の家畜への展開 農薬売上高18年度比10%増 18年度比15.6%増
自社の事業基盤の強化

研究開発力の強化 コア技術の深化、オープンイノベーションの推進、AIなど新技術の導入 21年度までの3年間における特許出願数1350件 19年度からの累計:1,256件出願
(2021年度:415件出願)
製品の品質向上 品質方針に基づく継続的なマネジメントシステムと業務の改善 21年度までの3年間における製造委託先への監査実施率80% 83%
従業員の健康維持向上 健康推進委員会による健康推進施策の検討、メンタルヘルスチェック ホワイト500の継続取得 16年度より6年連続で取得
働きやすい職場づくり ワークライフバランスの推進、ハラスメント対策、育児・介護支援 年次有給休暇取得率80%以上 76%
人材の確保・育成 教育・能力研修の提供、海外留学制度の導入 一人当たり研修時間 17年度比10%増 9時間 (2017年度 11時間)
ダイバーシティの推進 女性の活躍推進、外国人留学生の採用、障がい者雇用の推進 総合職に占める女性社員比率 10% 11.1%
公正な取引の推進 下請法やインサイダー取引規制に関する社内教育の実施 21年度までに、本体全箇所での法務相談会実施 100%(オフィス含め全箇所で実施完了)
CSR調達の推進 取引先へのCSRに関する質問票調査、監査の実施 CSRアンケート調査カバー率 90%(金額ベース) 92.2%
気候変動への適応 自然災害による工場の操業不能に備えたBCPの策定 経常利益50%を占める製品のBCP策定 経常利益76%を占める製品のBCP策定
レスポンシブル・ケア活動の継続的強化

気候変動の緩和 設備改善による省エネルギー化、GHG(温室効果ガス)排出量削減につながる燃料転換 GHG排出量 13年度比△20%
エネルギー原単位 13年度比20%改善
GHG排出量 13年度比△25%
エネルギー原単位 13年度比△19%
労働安全衛生の推進 労働安全マネジメントシステムの確立、安全への設備投資の実行 休業災害ゼロ 休業災害1件
生物多様性への取り組み ビオパークの運営、NPO法人「黒浜沼周辺の自然を大切にする会」の支援 本社・工場・研究所が所在する全ての都道府県での取り組み100% 83%
化学物質の管理 化学製品の全ライフサイクルにおける人の健康や環境への悪影響の最小化 全製造量の90%を占める製品の化学物質安全性要約書作成 90%
産業廃棄物・汚染物質の排出削減 廃棄物の再利用や再資源化、中間処理方法の変更による最終処分量の削減 リサイクル率 99.5%以上
排ガス(SOx+NOx)排出量13年度比△75%
リサイクル率 97.2%
排ガス排出量 13年度比△73%
  • 2021年度から富山工場の残土を算定に追加

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マテリアリティ特定プロセス、マテリアリティマトリックスについては、https://www.nissanchem.co.jp/
ir_info/archive/ar/ar2021_09.pdf
 参照

基本戦略に基づく施策の実行状況

基本戦略1. 成長の源泉となる製品の利益拡大

  • メラミン事業の撤退決定による化学品事業の構造改革推進
  • 光IPSの拡販とラインアップ拡充による用途拡大
  • 半導体材料の生産能力増強のためのNCK工場の新設決定
    (投資額85億円(概数)、完工2023年7月(予定))
  • 殺菌剤「ダイセン」、「クィンテック」の事業買収による農薬製品ポートフォリオの拡充
  • 製品供給力拡充に向けた初の農薬海外製造拠点Nissan Bharat Rasayan Private Limited (インド) の設立

基本戦略2. 新製品創出力の強化

  • 企画本部の新設(2020年4月1日)
    企画力・開発力の強化のため、新テーマ発掘、市場開拓等の機能を統合
    【ライフサイエンス材料開発部】 化粧品分野、再生医療分野向け材料
    【情報通信材料開発部】 情報通信向け新規電子材料
    【環境エネルギー材料開発部】 二次電池材料、次世代太陽電池材料
    【新材料企画部】 新規テーマ及び技術の創製・導入など
  • ベンチャーキャピタルへの出資とベンチャー技術・製品の導入検討
  • 製薬各社との共同創薬の着実な推進及びルクサナバイオテク株式会社との戦略的提携 (核酸標的7テーマ確保)

基本戦略3. 社会および市場の変化への対応力向上

  • 指名・報酬諮問委員会の設置
  • 業績連動型株式報酬制度の導入
  • 社外取締役の増員(2019年6月、2021年6月に各1名、社外取締役 合計4名)
  • 女性社外取締役の初就任(2021年6月)
  • GHG排出量削減の長期目標設定(2030年度 2018年度比30%以上削減)と関連施策推進(小野田工場の燃料転換など)
  • 気候変動シナリオ分析実施・公開とTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への賛同表明
  • ダイバーシティステートメントおよびダイバーシティビジョンの策定・公開
  • 健康推進室の新設と健康経営の推進強化

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