日産化学の再生医療への取り組み
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当社は2014年からiPS細胞3D培養向けの製品開発に着手し、3次元培養における技術と経験を蓄積してきました。再生医療の更なる発展に貢献するために、現在は間葉系幹細胞(以下MSC)製造向けの分散培養及びスフェロイドの制御、オルガノイド培養法の開発に注力しています。
会社紹介
NEWS
- 2024年02月14日
- 2023年06月28日
- 2023年05月26日
Cellhesion®-MSで培養した脂肪由来間葉系幹細胞を用いた変形性膝関節症に対する臨床研究開始のお知らせ
~ 日産化学とそばじまクリニックの再生医療に関する共同研究について ~ - 2023年03月22日
- 2023年03月22日
- 2023年03月07日
- 2023年03月07日
- 2022年11月04日
第8回細胞凝集研究会@ホテル日航新潟に出展しました
- 2022年03月11日
第22回日本再生医療学会総会における研究発表のご紹介
(2023年3月23日~25日)
■FCeM™ Advance-CR関連発表
【発表情報】
演題番号:O-04-2
演題名:三次元培養培地FCeM® Advance-CRを用いた間葉系幹細胞スフェロイドの非凍結保存に関する研究
発表者:日産化学 生物科学研究所 阿武志保
セッション名:一般口演4「細胞の保存・テクノロジー」
日時:2023年3月23日(木) 11:30~12:30
【発表内容】
この度、従来キットから原料管理や製造工程管理などの変更により、臨床研究グレードとしてFCeM® Advance-CR Preparation Kit を新たに開発いたしました。キット内のポリマーFP003Bを任意の培地に添加すると培地の粘度を上げずに細胞の浮遊・分散維持が可能になります。本発表ではFP003Bを添加した培地に間葉系幹細胞(MSC)スフェロイドを懸濁し、非凍結でのスフェロイド保存について検討した結果をご報告します。
【代表データ】
FP003B添加培地にMSCスフェロイドを懸濁し、ガス透過性培養バッグに充填して25℃で保存したところ、生存率や表面マーカー発現が長期間維持されました。FP003Bを用いた非凍結保存/輸送は、大量のスフェロイドやオルガノイドの保存・輸送を簡便にでき、これらを用いた細胞治療の普及に向けた有用な方法になると考えています。
【発表情報】
演題番号:P-06-2
演題名:ヒトiPS細胞由来肝臓オルガノイド保存技術の開発
発表者:横浜市立大学医学部 臓器再生医学 助教 田所友美先生
セッション名:ポスター「消化器・肝・膵」
セッション日時:2023年3月23日(木)16:50~17:50
■FCeM™ Cellhesion™ 関連発表
【発表情報】
演題番号:O-17-5
演題名:高分子を用いた三次元培養による間葉系幹細胞の特徴と機能についての検討
発表者:東京大学医学部附属病院 心臓外科 特任准教授 常徳華先生
セッション名:一般口演「間葉系幹細胞・テクノロジー」
日時:2023年3月23日(木)16:50~17:50
【発表情報】
演題番号:P-08-6
演題名:浮遊懸濁培養用基材Cellhesion®を用いたヒト間葉系幹細胞の攪拌培養に関する研究
発表者:日産化学 生物科学研究所 岩上昌史
セッション名:ポスター 08「間葉系・基礎」
セッション日時:2023年3月24日(金)16:40~17:40
【発表内容】
Cellhesion®は間葉系幹細胞(MSC)を浮遊懸濁培養することができる培養基材です。本基材を用いてMSCをバイオリアクターによる攪拌条件下で培養すると、MSCはスフェアを形成しながら増殖することから、大量培養への応用が期待されます。本発表では、スケールアップを目的とした1Lスケールにおける培養と培養後のMSCの治療効果に関する研究結果を紹介します。
【代表データ】
Cellhesion®で培養したMSCはスフェアを形成します。スフェアをシングルセル化した後、変形性膝関節症を発症したラットの膝関節内に細胞を投与することで、投与細胞量に依存した痛み抑制効果が得られました。
【発表情報】
演題番号:O-32-5
演題名:浮遊懸濁培養用基材Cellhesion®を用いたヒト間葉系幹細胞の性質に関する解析
発表者:日産化学 生物科学研究所 木田克彦
セッション名:一般口演「培養・器剤」
セッション日時:2023年3月24日(金) 17:40~18:40
【発表内容】
Cellhesion®は間葉系幹細胞(MSC)を浮遊懸濁培養することができる培養基材です。本基材を用いてMSCを培養すると、2D培養を含む他培養方法とは異なる性質が認められることが明らかになりました。本発表では、Cellhesion®を用いて培養したMSCの特徴及びメカニズムに関する研究結果を紹介します。
【代表データ】
Cellhesion®培養したヒトMSCではマイクロキャリア培養やスフェロイド培養よりもPGE2産生量が増加します。In vitro血管新生評価において、Cellhesion®培養群は2D培養群と比較して有意な効果を示しました。
第21回日本再生医療学会総会における研究発表のご紹介
(2022年3月17日~19日)
【発表情報】
演題番号:O-02-4
演題名:三次元培養培地FCeM®を用いたオルガノイドの分散培養とスフェロイドの非凍結保存に関する研究
セッション名: 一般口演 02「間葉系幹細胞・体性幹細胞1」
セッション日時:2022年3月17日(木)13:20~14:20
【発表内容】
当社は無撹拌条件で分散培養を可能にする三次元培養用培地FCeM®シリーズを開発しています。FCeM Advance(ポリマーFP003添加培地、以下FP003培地)を用いた新たな取り組みとして、ゲルを用いないオルガノイドの分散培養を検討しました。その結果、分散系でのオルガノイド形成が確認され、大量調製の可能性が示唆されました。また、間葉系幹細胞のスフェロイドはFP003培地中において密閉、室温、静置の条件下で1週間後においても高い生存率を維持し、細胞塊の非凍結保存・輸送材として有用性の期待される結果が得られました。本発表では、これら技術の臨床適用の可能性について議論します。
【代表データ】
① FP003培地中におけるマウス小腸オルガノイドの形成
マウス小腸から単離したクリプトをFP003培地に分散して培養すると、マトリゲル中に包埋する従来法と同様の小腸オルガノイドが形成されることが明らかになりました。
②FP003培地を用いたMSCスフェロイドの保存
直径約200μmの臍帯由来MSCスフェロイドを0.01% FP003培地中に(32個/2mL/tube)分散させました。その結果、密閉、室温、静置の条件で生存率を高く維持したまま長期間保存できることが明らかになりました。
【発表情報】
演題番号:SP-15-1
演題名:新規培養用基材Cellhesion®を用いた間葉系幹細胞の分散培養に関する研究
セッション名:ショートプレゼンテーション 15「間葉系幹細胞・体性幹細胞3」
セッション日時:2022年3月19日(土)14:40~15:40
【発表内容】
Cellhesion®は間葉系幹細胞(MSC)を分散培養することができる培養基材です。本基材を用いてMSCを培養することで、既存の培養方法と比較して細胞の幹細胞性や遊走性、薬効に重要な役割を果たす分泌因子の産生量増加が確認されました。また、本基材を用いて培養したMSCから放出される細胞外小胞の量が従来培養法より多いことも明らかとなりました。
【代表データ】
Cellhesion®を用いて臍帯由来MSCを培養すると、マイクロキャリアやスフェロイド培養と比較してPGE2の分泌量が増加しました。
【発表情報】
演題番号:SP-08-6(6番目)
演題名:三次元培養培地FCeM®を用いた未分化iPS細胞の高密度培養に向けた研究
セッション名:ショートプレゼンテーション 08「ES細胞・iPS細胞2」
セッション日時:2022年3月18日(金)14:30~15:30
【発表内容】
三次元培養用培地FCeM®はポリマーFP001を既存の培地に添加することで調製可能な分散培養向けの培地です。調製後の培地はポリマー無添加の培地と同等の低粘度にも関わらず、静置で浮遊状態を維持できることが特徴です。これまでに、ガス透過性培養バッグを用いて静置で1LスケールまでiPS細胞が分散培養できることを確認しています。本発表では、高密度培養を目的として攪拌型バイオリアクターを用いた研究結果を紹介します。
【代表データ】
FCeM®を用いたバイオリアクター/ATFによる1LスケールでのiPS細胞のPerfusion培養において、6日間の培養で1.4 x106 cells/mLの高密度化を達成しました(収量1.4 x 109個)。
【発表情報】
セッション番号:シンポジウム26
セッションテーマ:毛髪の再生医療
【発表内容】
シンポジウムの詳細について、再生医療学会にてご確認の程宜しくお願い致します。
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取扱開発部
- ヘルスケア企画部