事務系の若手社員が、
工場に配属になったら、
人生はどうなる!?


ノゾミの富山工場ライフ、 オンとオフ
「仕事も暮らしも、 人に恵まれてます」
事務系女性社員のリアルな工場ライフ
工場と聞くと、理系の仕事場とイメージするかもしれませんが、そこでは事務系社員が欠かすことのできない存在として重要な役割を果たしています。工場は、事務系の総合職社員が入社後にいくつかの部署で経験を積みながら成長していく中で、重要な配属先の候補なのです。
しかし、本社などのオフィスと、地方都市にある工場では、仕事や生活に大きな違いがあるのは事実。そのことを心配に感じる読者もいることでしょう。
そこで、実際に富山工場に配属になった若手社員に話を聞いてみました。新入社員が工場に配属になったら、果たしてどんな生活が待っているのでしょうか。

富山工場 総務課
2022年入社 事務系
首都圏出身

富山工場 管理課
2022年入社 事務系
首都圏出身

配属前と配属後。
そのビフォア・アフターは?



ノゾミ
よろしくお願いします(笑)

ユリカ
ノゾミさんは確か、入社前から工場勤務希望でしたよね?

ノゾミ
そうです。内定者の頃から人事の方にそんな配属希望をお話ししていました。総合職としてメーカーに入った以上、一度は工場勤務を経験すべきだろうな、と。だったら早く経験する方が、モノづくりのこともわかるし、その後のキャリアが築きやすいのかな、と思ったんです。希望が叶えられてよかったです。

ユリカ
すごい!しっかりしてる(笑)。私は、“せっかく企業に入ったのだから中枢に近いところで働きたい”という気持ちがあり、本社勤務を希望していました。でも、富山工場に配属になってみると、メーカーである日産化学では工場が大切なモノづくりの中枢なのだと分かり、経験できてよかったなと感じています。

ノゾミ
“ここで製品を作って送り出している”、“それに私たちも関わることができている”、という実感がありますよね。


ユリカ
ホントにそう思います。ところで、同じ県出身といっても、私は生まれてからずっとそこでしたが、ノゾミさんは確かあちこちに移り住んでいたと言ってましたよね?

ノゾミ
父の仕事の都合で、福岡や新潟などにも住んでいたことがあります。

ユリカ
新潟を経験しているなら、富山は同じ日本海側だから抵抗はなかったのでは?

ノゾミ
そうですね。隣の県なので、風景もなんだか見覚えのある感じ(笑)。大学の時には一人暮らしも経験していましたし、抵抗はなかったですね。Nさんは、首都圏からいきなり富山に来るのは大変だったのでは?

ユリカ
そうなんです。遠い場所で暮らすことに加えて、一人暮らし自体も初めてで、ちょっと不安でした。

ノゾミ
そういえば、初めて同期のみんなで新入社員研修で富山工場に来た時、首都圏出身の人は驚いてましたよね(笑)。

ユリカ
東京から富山駅までは北陸新幹線で、速くて便利なんだけど、富山駅でローカル線に乗り換えようとしたら、本数の少なさにビックリして(笑)。

ノゾミ
新入社員の時が、もはや懐かしい(笑)。


入社1年目に味わった、
“地方都市あるある”。


ユリカ
さて、入社1年目を振り返ってみると、“富山ライフ”はいかがでしたか?

ノゾミ
首都圏のように交通が便利じゃないので、最初に急いで自転車を買いました(笑)。会社に通勤したり、近くのショッピングモールへ買い物に行ったりする分にはそれで困らなかったのですが、休日に出かけようとすると困ってしまいましたね。

ユリカ
私も同じでした。どこかに出かけようにも、バスや電車を乗り継ぐのではすごく時間がかかるので、行ける場所が限られてしまい、どうやって休日を過ごせばいいのって(笑)。富山に限らずきっと地方都市では当たり前のことなのでしょうけど。

ノゾミ
そのうち、会社の先輩方が気にかけてくださって、クルマで遊びに連れ出してくださったり。

ユリカ
先輩方には助けられましたよね。あとは、クルマを持っている同期の社員が声をかけてくれて、みんなでトレッキングやスノーボードに出かけたり。

ノゾミ
私は1年目の終わり頃に自分のクルマを買ってからは、行動範囲がすごく広くなって、休日の充実度が上がりました。

ユリカ
ノゾミさんのクルマに乗せてもらって、一緒に立山の麓の温浴施設に行ったことがありましたよね。あれは気持ちよかったー(笑)

ノゾミ
首都圏の温浴施設ってどこも混み合っている印象なんですけど、こちらは露天風呂も広々していて本格的な温泉。やっぱり違いますよね。

ユリカ
私もノゾミさんにならって、最近、クルマを買いました。なんだか自由を手に入れた感じ(笑) 首都圏の友達に「クルマ買って乗ってるんだよ」と自慢して、うらやましがられたりします。

ノゾミ
自分のクルマを持つと、あちこち行きたいところが出てきますよね。


富山の
“食べるシアワセ”。



ユリカ
他の面で、富山の生活はどうですか。たとえば食べ物は?

ノゾミ
まずは、お魚です!

ユリカ
やっぱり、お魚ですよね! お刺身もそうだし、焼き魚用もすごくおいしいお魚が安く売ってるので、富山に来てから、それまで以上にお魚好きになりました。

ノゾミ
私も、もともとお魚が好きで、学生の時に寿司屋さんでアルバイトをしていたくらいなんですけど、富山ではどこのお店で食べても、普通のスーパーに売っているお刺身やお寿司も、全部安くておいしい!

ユリカ
他の食べ物はどうですか。おいしいところ、見つけました?

ノゾミ
私はエスニック料理、中でもマレーシア料理が好きなんですけど、富山でもマレーシア料理を食べられるお店を見つけて、月に一度は通ってます。

ユリカ
へえ、マレーシア料理って珍しいですね。

ノゾミ
ご夫婦でやっておられる小さなお店なんですけど、首都圏の有名なお店に負けないほどおいしいし、首都圏よりもずっと安い(笑)。お店が町外れにあるので、クルマを買ってようやく通えるようになったんです。今は顔を覚えていただいて、行くのがより楽しくなってます。

ユリカ
ステキ。

ノゾミ
ユリカさんはパンが好きなんですよね?

ユリカ
そうなんです。特に天然酵母のパンが好きで、いいお店を探して買いに行ってます。

ノゾミ
首都圏だとパンの人気店はたくさんあるけど、こちらはどうですか。

ユリカ
負けないおいしいパン屋さんが何軒もありますよ。「Co」というお店はオーガニックにこだわりのあるパン屋さんで、「V」というお店は天然酵母で石窯で焼くパンで、「Ci」さんはイタリアンのデリなんですけどパンもおいしくて‥‥‥。

ノゾミ
どんどん名前が挙がる(笑)。

ユリカ
クルマに乗るようになってから、お気に入りのお店が増えていってます。週末にちょっとしたドライブをして買いに行って、部屋に戻って紅茶を淹れて、おいしいパンをいただくのがシアワセ(笑)。

ノゾミ
わかります(笑)。

ユリカ
私のところは、両親が私の様子を見に富山へ来た時に、一緒においしいお魚や氷見牛を食べに行って以来、すっかり富山のファンに。時々来てはたくさんお魚を食べて「おいしかったー」って言って帰っていきます(笑)。ノゾミさんのご家族は?

ノゾミ
私も、両親や友達が時々来てくれます。春にはチューリップの名所を見に行ったり、秋には黒部アルペンルートへ紅葉を見に行ったり。富山って、隣の金沢に比べると観光地として少し地味かもしれないですが、私が住んでいることをキッカケに初めて来た人たちは、みんな「知らなかったけど、いいところだねー」って喜びますね。名物の白エビのせんべいにハマって、大量に買って帰った友達もいます(笑)。

ユリカ
わかる。あれもおいしいですよね(笑)。

雪の季節の寒さと、
人のあたたかさと。


ユリカ
ところで、日本海側といえば、冬の心配が。ノゾミさんは寒さや雪はどうですか?

ノゾミ
雪は、むしろ新潟に住んでいた頃のほうが多かったくらい。でも、その頃は私がまだ子どもで、親が送り迎えや除雪をしてくれていたので、初めて一人暮らしで自分で雪対策をしてみると、なかなか大変ですね。

ユリカ
私は雪の多い地域に住むのはまったく初めてだったので、カーテン開けたら世界が真っ白だった朝には驚きました。雪の日の通勤はけっこうたいへんですよね。最近やっと少しは慣れましたけど。

ノゾミ
そういえば、雪の影響で住んでるマンションの給湯施設が壊れてお湯が出なくなって困った時があったのですけれど、会社でそんな話をしたら、先輩が助けてくださって、無事にお風呂に入れたことがありました。

ユリカ
富山は、会社でもそれ以外でも、穏やかで優しい方が多いですよね。

ノゾミ
本当に。工場では、地元採用の社員の方々も多いのですが、すごく優しく仕事を教えてくださる方が多いです。

ユリカ
私は、習い事の教室に通うようになって社外の知人もできたのですが、穏やかな方ばかり。

ノゾミ
仕事を覚えていく上でも、暮らしていく上でも、人に恵まれているなあ、と思いますね。


現在の日々とこれから。


ユリカ
さて最後にお仕事の話も少し(笑)。最近のノゾミさんは忙しくしているように見えますが、どうですか?

ノゾミ
そうですね。管理課という部署で、生産管理に携わっていて、上司や先輩が私の様子を見ながら、一歩ずつ担当する仕事の幅や量を増やしてくださっています。だんだん責任のある仕事が増えて、忙しい時期も増えてきました。

ユリカ
担当する製品やプラントが増えていますよね。ノゾミさんが、製品の生産計画から出荷まで、さまざまな部署と連携して管理しているのを、すごいなあと思って見ています。

ノゾミ
ユリカさんもいろいろな仕事を任されていますよね。

ユリカ
私は総務課なのですが、仕事の幅が本当に広くて。工場の人事や労務など人材に関することを中心に、モノの管理や、イベントの管理など。例えば、工場に隣接するビオパークの運営や地域の住民の方々との交流なども担当しています。
新しいことを担当するたびに、“工場ってこういうふうに動いているんだな”、“こんな面もあるんだな”と知ることができて、興味が尽きないです。

ノゾミ
工場配属になった事務系総合職の任期は、3~4年間程度の場合が多いと聞いているので、私もいずれ他の部署に異動すると思いますが、その時、こうしてモノづくりの現場を経験できたことは、すごく役立つと思っています。

ユリカ
私も同じ思いです。その日が来るまで、人に恵まれた環境の中で、“富山工場ライフ”を楽しみながら、頑張っていきたいですよね。

ユリカ
ノゾミさんと私は、首都圏の同じ県の出身で、同期入社で、同じ富山工場に配属になった間柄(笑)。
今日は私がインタビュアーになって、ノゾミさんの“富山工場ライフ”を聞いていきます!