私たちの化学は、続く。Never-ending Chemistry

日産化学株式会社 NISSAN CHEMICAL INDUSTRIES,LTD. 採用情報サイト

社員の話を聞く

研究開発(生物)医療材料 A.O. 生物科学研究所 医療材料グループ 生物学系  修士 2012年入社

Introduction

化学の世界は、ある意味、新しい現象と出会いの連続だ。その時、構造解析、表面解析、
微量成分分析などによって、未知を既知にしていくことが、物質科学研究所 物質解析研究部に所属するS.H.の仕事である。日々、さまざまな部署の研究員と協働して
解析に取り組むのと同時に、新しい技術の開発にも取り組んでいるというS.H.の話を聞こう。

物質解析研究部という部署名には理由があります。私たちの仕事の基本は「依頼分析」。社内から依頼を受けて分析結果をフィードバックするという仕事です。そうした仕事の流れから、受け身のイメージを持っている人も多いようです。しかし、私たちの部では、“分析=分析してデータを渡す”、“解析=分析したデータの解釈をして提案をする”と定義しています。

単に分析をするだけではなく、どう解析するか。たとえば、「この化合物の中に不純物ができてしまったので、分析してほしい」と依頼された場合でも、その不純物をきちんと分析をした上で、「○○○の原因も考えられるから、×××の分析もするほうがいいのではないか?」といった提案をします。

そうした提案をするためには、要求された分析をそのまま受けるだけではなく、どのようなコンセプトでつくられた化合物なのか、依頼者が本当に求めていることは何なのか、背景をよく理解することが必要です。私は、メールなどの連絡で済ませずに、できるだけ依頼者と顔を合わせて話すことで、解析の助けとなる情報を得ることを大切にしています。

一口に依頼分析といっても、持ち込まれる依頼は実に多様です。さまざまな部署の研究者と協働するのは、発見も多く、とても勉強になります。

私が分析・解析に興味を持ったのは大学院時代の研究がキッカケです。昆虫のフェロモンを認識する膜タンパク質を、人工の細胞膜に機能発現させ、フェロモンセンサーとして構築する研究に携わるなかで、フェロモンを計るために、分析の機器や技術に接する機会がありました。「存在しているのは分かるが計れなかったものを、どのようにして計るか」という取り組みに興味を持ったのです。

そこで就職活動で分析という視点からも会社を探すことにして、その中で日産化学に出会いました。研究所見学で、MALDI(マトリックス支援レーザー脱離イオン化測定装置)やNMR(高分解能磁気共鳴装置)などの分析機器が充実していることや、風通しの良さそうな社風に魅力を感じ、入社を決めました。

分析に興味があったといっても、専門ではなかったため、入社後は一から勉強でした。意外だったのは、物質解析研究部には分析を専門にしてきた人が多くないこと。多様なバックグラウンドを持った人が集まって解析に取り組むのが、物質解析研究部の方針だと聞いています。

1年目に上司や先輩からよく言われたのは、一つの装置による数値にとらわれず、視野を広く持って、複合的に考えることです。そうしたアドバイスのおかげで、「もしかしたらこういう可能性もあるのでは?」と多角的に考える姿勢を身に付けられたと思います。

私は現在、依頼分析の他に、新しい解析技術の開発にも取り組んでいます。

解析は、大きく3つのテーマに分けられます。その物質は“何なのか”、“どのくらいの量があるのか”、そして“どこにあるのか”の3つ。その中で今、注目されているのが、“どこにあるのか”を知るイメージングの技術です。

たとえば医薬品開発において、投与した薬物がターゲットとする生体組織に分布していることを解析できれば、確信を持って研究を進めることができ、開発の迅速化につながります。

また、生体内では、薬物が代謝され、構造が変化したうえで存在していることもあります。その際、威力を発揮するのが、化合物の質量でイメージング行う、イメージング質量分析です。この手法は、代謝物などの未知の化合物であっても分布解析を行えるだけでなく、その化合物の構造まで解析することができるため、研究開発に大いに役立つ技術です。

イメージング質量分析は、世界でも最先端の研究分野です。私はその担当として、学会での発表や大学との共同研究に取り組んでいます。新しい可能性が今まさに開拓されている分野。モチベーション高く取り組んでいる日々です。

私を取り巻く環境
私を取り巻く環境
上司からの勧めもあり、学会には積極的に出るようにしています。そうした学会では、私は本当に若輩なのですが、歳上の著名な先生にも勇気を出して質問をするなど、交流を図るようにしています。

私が続けていること
私が続けていること
子どもの頃から親しんできたトランペットを、今も続けています。長くやっている割にはヘタなのですが(笑)。週に一度、仲間と集まって練習をするのが、よい気分転換になっています。

私のNever-ending Chemistry

私のNever-ending Chemistry
新しい解析技術をものにして、
独自の技術を生み出すため、役に立ちたい。