ABOUT CHEMICAL FACTORY TOUR

日産化学 小野田工場を
見てまわろう。

小野田工場は、農薬・動物薬・医薬・ファインケミカルといった複数の分野のプラントを擁し、
5カ所ある日産化学の工場の中で、ライフサイエンス事業の中核工場といえる存在です。
130年もの歴史を持ち、日本の化学工業の黎明期を知る工場でありながら、
今も新しい製品を生み出す工場でもあります。
さあ、Chemical Factory Tourに出かけましょう。

地図上のマーカーをクリックすると、その場所や施設の説明を見られます。
また、下記のテーマから見学する場所を絞り込むことができます。

  • 「製品を知る」ツアー

    さまざまな分野の製品を生み出すプラントを見られます。

  • 「仕事を語る」ツアー

    エンジニアたちが、自らの仕事について話をします。

  • 「歴史を学ぶ」ツアー

    「日本初」の化学遺産など、130年の歴史の一端をのぞけます。

  • 「ブレークタイム」ツアー

    工場に勤務する社員の日常を垣間見ることができます。

環境センター

Environmental Center

工場内で発生した廃液は、活性汚泥設備で微生物により処理をし、隣接する川の河口へと排水しています。そのすぐ先には瀬戸内海の周防灘が広がっています。排水は常時監視により規制値よりも十分に低い基準で管理し、環境に配慮しています。

環境センターを動画で紹介します。

農薬プラント

Agricultural chemical plant

小野田工場は日産化学における農薬の主力工場です。除草剤「アルテア」、殺虫剤「グレーシア」など、自社開発した複数の農薬原体をつねに製造しています。それらは世界の多くの国へ送り出され、各地の農業の生産性向上のために役立っています。

農薬プラントを動画で紹介します。

農薬は、複数の棟にわたる多くの工程を経てつくられ、世界へと送り出されます。

多くの設備・機器による複雑な工程を、エンジニアや操業員たちがコントロールして、農薬をつくり出します。

ファインケミカル
プラント

Fine chemicals plant

高度に専門化された用途に使われるファインケミカル製品。ここ小野田工場の第5工場は、半導体封止樹脂材料などとして使われるエポキシ化合物「テピック」を製造しています。「テピック」は、このプラントから、世界中に出荷されていきます。

ファインケミカルプラントを動画で紹介します。

「テピック」は日産化学の主力製品の一つ。世界的に高いシェアを持つ製品を生産している誇りと責任を胸に、今日も生産は続いています。

「テピック」の連続プラントの中で中核部分ともいえる、大きな反応槽が並ぶフロア。

社員寮

Employee dormitory

小野田工場に勤務する社員のため、工場近くに、社宅と独身寮が用意されています。徒歩圏内には、市の図書館、体育館、野球場、球技場などが広がり、ショッピングモールもあります。
なお、小野田工場からは、山口宇部空港や、山陽新幹線 厚狭駅へクルマで20分程度。東京本社をはじめとする各拠点との間で、社員の行き来も多く行われます。

近くのショッピング
モールには、有名店
が並んでいます。

独身寮はリニューアルして間もない快適な環境。

動物薬プラント

Veterinary medicine plant

製造しているのは、動物用医薬品(ペット・家畜用外部寄生虫薬)の原薬「フルララネル」。従来の動物用医薬品とは異なる画期的な性能を持つ製品として、高く評価されています。ここから出荷し、世界100カ国以上で使われる動物薬となります。

動物薬プラントを動画で紹介します。

医薬と農薬を長年つくり続けてきた日産化学の生産技術力が、新しい分野である動物薬の製造にも活かされています。

動物薬プラントは、医薬プラントと同様に、厳しい製造基準に対応。ほとんどの設備・機器がステンレスでつくられています。

受電所

Power receiving station

多くの電力を使用する化学工場では、電気のマネジメントも重要。ここ受電所では、専用線で特別高圧電力を受入れ、電圧の調整などを行い工場内の各所へ分配し、電力供給の要の役割を担っています。

受電所を動画で紹介します。

社員食堂

Agricultural chemical plant

食堂は「ルブラン」と命名されています。18世紀に炭酸ソーダ製造法を確立した化学者ルブランに由来します。

総合事務所

General office

居室、会議室、書庫などが集まっています。技術者や事務系スタッフたちの居室があり、主要な会議はここで行われます。工場内の技術者の多くが1フロアに集まっており、日々活発にミーティングや意見交換を行っています。

総合事務所を動画で紹介します。

技術開発室

General office

プラントで新たな製品をつくり始める際のスケールアップ検討や、製造プロセス改善のために、ラボやパイロットプラントでテストを行っています。研究所とプラントとをつなぐ重要な役割を果たしています。

技術開発室を動画で紹介します。

化学遺産
「ルブラン法 塩酸吸収塔」

Chemical heritage

世界の近代化学工業は、1823年、イギリスでのルブラン法炭酸ソーダ製造に始まったとされます。その炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)を、1891年に日本で初めて製造したのが、日産化学の源流会社の一つ、日本舎密製造会社です。
小野田工場には、ルブラン法炭酸ソーダ製造装置の一部である石づくりの塩酸吸収塔が、130年を経た今も保存され、日本化学会による化学遺産第004号に認定されています。
当時の創業技術者たちの合い言葉は「塩変じて薬と為す」でした。食塩という平凡な材料から、さまざまな産業に役立つ高付加価値製品を生もうとする思いは、医薬や農薬などを製造する現代の小野田工場へと脈々と引き継がれています。

化学遺産を動画で紹介します。

医薬プラント

Medicine plant

小野田工場には、複数の医薬プラントがあります。医薬第3工場では現在、高コレステロール血症治療薬「リバロ」を製造中。医療現場では「ストロングスタチン」として認知されており、世界約40カ国で承認され、多くの脂質異常症患者に処方されている医薬品です。

医薬プラントを動画で紹介します。

医薬第3工場は、小野田工場における医薬品の主力プラント。自社創薬医薬品「リバロ」の前半の製造工程を受け持っています。

医薬品には厳しい製造管理・品質基準が定められており、設備もそれに適合したものを用います。プラント内部にはステンレス製の反応槽がズラリと並んでいます。

硫酸町

RYUSAN TOWN

日産化学 小野田工場の源流となった日本舎密製造会社は、日本最初期の民間の硫酸製造会社の一つ。近隣には民間初のセメント製造会社(旧 小野田セメント、現 太平洋セメント)もあり、山陽小野田市は硫酸とセメントの産地として日本の産業を支え、それぞれの近くには、硫酸町、セメント町という名の町が生まれました。現在、行政区域上の硫酸町という地名はなくなりましたが、バス停の名称には残っています。また、工場近くの小野田橋のたもとには硫酸瓶のモニュメントがあります。

硫酸町の名は、
バス停に残され
ています。

工場近くの小野田橋のたもとに立つ、硫酸瓶のモニュメント。