私たちの化学は、続く。Never-ending Chemistry

日産化学株式会社 NISSAN CHEMICAL INDUSTRIES,LTD. 採用情報サイト

社員の話を聞く

事務系 海外グループ会社駐在 Y.Y. Nissan Chemical Europe S.A.R.L 社会科学系 2010年入社

Introduction

日産化学には現在、7カ国に8社の海外グループ会社があり、
それぞれに日本からの出向社員が在籍している。共通しているのは、
日本に比べて組織が小さく人数が少ないため、一人ひとりの仕事の幅が広いことだ。
ここでは、ヨーロッパを中心に農薬を販売するNissan Chemical Europe(フランス・リヨン)に
赴任しているY.Y. の仕事ぶりや想いを紹介しよう。

私は、就職活動を通じて、“世の中に革新的な製品や技術が生まれる時、その背景には化学の力がある”ことを知り、化学メーカーに惹かれました。技術系ではない私には研究開発はできなくても、研究の成果を市場につなげる役割、カラダでいえば血液のように、必要な場所へ必要なモノを送り届けて循環させるような役割を果たせるはず。それによって、それまで世の中になかった価値を生み出す一翼を担いたい。そう考えたのです。

財務部在籍時、チームのメンバーと財務部在籍時、チームのメンバーと

入社後、配属になったのは、本社の財務部。担当したのは、会社の予算や月次の管理損益・業績をまとめ、経営層に報告する業務でした。

最初のイメージとは異なり、財務は単に数字をまとめればよい仕事ではありませんでした。数字の背景には、事業があり、多くの社員の日々の活動があります。その事業に携わった社員たちに直接話を聞いて理解することなしに、よい財務の仕事はできないのです。私は事業の現場へ出かけていって、どんどん話を聞きました。

また、もう一つ財務部でイメージと異なったのは、チームワークが重要なことでした。チーム内で、さまざまな情報を共有し、議論を深めることで、問題解決につながることが多いのです。

財務部でのそうした幅広い経験から、私は多角的に“ビジネスと数字のつながり”を学ぶことができたと感じています。

入社4年目にNissan Chemical Europe(以下、NCE)への辞令が出た時、まさかまだ20代半ばの自分が選ばれるとは思っていなかったので、本当に驚きました。

任務はNCEへ行って経理システムの世界共通化プロジェクトをリーダーとして推進すること。そんな重要な業務を任せてもらえることがうれしくて、喜んでフランス・リヨンへ赴任しました。

NCEに新しいシステムを導入するにあたり、私はまず、ファイナンスやロジスティックス(物流)など、NCEのすべての業務を理解し、流れを知ることから始めました。それと同時に、フランスをはじめ取引のある各国の会計制度について学ぶ必要もありました。それらをシステムに反映させていくのです。

大切にしていること
大切にしていること
主張の異なるメンバーが会議をする際、日本では妥協点を見いだす話し合いになることが多いのですが、フランスでは主張をぶつけ合って勝ち残った案を採用する場合がほとんど。そこが難しくもあり、おもしろくもあり。私も主張すべき時にはしっかりとするようにしています。

問題もありました。導入しようとしていたシステムは規模が大きく、日本の本社では効用を実感しやすいのですが、人数の少ないNCEの社員にとっては、目先の業務が増えるように感じられ、「今のシステムのほうがシンプルで良い」という反発もあったのです。

大変難しい状況でしたが、NCEの社員の立場でメリットを分かりやすく説くように努め、一緒に試してそのメリットを感じてもらうことで、最終的には納得してもらったうえで導入することができました。

このシステム導入は、日産化学のグループ全体が海外事業に力を入れていく中で、NCEがよりインターナショナルな会社として活動するためのベースとなっています。

フランス人のジェネラルマネージャーに相談を持ちかける。
フランス人のジェネラルマネージャーに相談を持ちかける。
「“数字だけ見るのではなく、背景を理解せよ“とよくアドバイスされます」

NCEへの赴任から4年が経ち、日本の本社にいた期間よりも長くなりました。現在私は、ビジネスコントローラーという立場で仕事をしています。

業務は多岐に渡ります。NCEが販売する農薬は、日本の工場でつくった原材料をベルギーの倉庫に運び、そこからEU内の複数の委託工場で製剤をして製品化し、EUをはじめとする各国へ運んで販売しています。私は主に原材料の供給の調整や在庫の管理を担当しながら、アドミニストレーティブな(経営管理的な)業務を幅広く見ています。責任ある仕事を任されており、プレッシャーもありますが、やりがいは大きいですね。

事務所で、NCEの社員や、日本の関係部署と連絡を取って調整するのはもちろん、フランス南部にある委託工場に出張して交渉したり、ベルギーの保税倉庫へ在庫の取り扱い方法を相談に行ったり、パリにフランスの税務セミナーの聴講に出かけたり、といった活動もしています。

NCEの扱う農薬は、フランスをはじめとするEU各国、さらには中東やアフリカでも販売され、農産物の生産に役立っています。それは、関わっている私たちの誇りですし、自らの経営管理の能力をもっと高めたいというモチベーションにもなります。

M&Aなどの動きがとても激しいヨーロッパの化学の市場に身を置いていると、日産化学という会社が、実直・誠実にモノづくりに取り組んでいることが感じられます。その社風を誇らしく思う一方で、今後、日産化学が世界の市場の中で闘っていくためには、どういう動きや考え方が必要か。私がヨーロッパで経験していることを役立ててもらえるよう、発信していきたいと考えています。

豊かに広がるフランスの農地。
そこでも日産化学の農薬が役に立っている。

私を取り巻く環境
大切にしていること
NCEのあるリヨンは、北欧にも南欧にも東欧にもアクセスがしやすい立地。ビジネスでのメリットは大きいですね。大都市ですが、美しく静かで暮らしやすい街です。休日には妻とヨーロッパ各地への旅行を楽しんでいます。

私のNever-ending Chemistry

私のNever-ending Chemistry
経営管理に関わる能力をもっと高めて、
価値の高いモノづくりに貢献したい。