私たちの化学は、続く。Never-ending Chemistry

日産化学株式会社 NISSAN CHEMICAL INDUSTRIES,LTD. 採用情報サイト

社員の話を聞く

事務系 財務 A.N. 財務部 IR担当 人文科学系 2010年入社

Introduction

「IR」とは「Investor Relations」、投資家に行う広報活動を意味する。
投資家や証券アナリストに向け、企業の経営方針、財務状況、業績や将来性など、
投資の判断に必要な情報を提供することで、株式市場で適正な評価を受けることを目標とする。
若手ながらIR担当の中心となっているA.N.に仕事の醍醐味を聞いた。

IRは、誰よりも会社全体に詳しくなる仕事だと思います。

一年で最も大きな作業は、機関投資家や証券アナリスト、記者を招いて行う「決算発表会」です。決算データを分析し、どう外部へ伝えるべきかを考え、資料をつくっていきます。私はスライドや分析資料の作成、会場設営、当日の司会進行を担当し、IR担当役員である副社長と、各営業部長、IRチームとともに説明会を行います。

その後、個別の取材が始まります。取材数は年間100本以上。取材では、今期の業績だけではなく、製品の市場や競合状況など、当社を取りまく環境の変化についても説明を行います。
また、当社の歴史や、新しい研究テーマなどについても伝える必要があります。どんな歴史があって、これから何を目指すのか。そんな日産化学に、どれだけ投資する価値があるのか。当社が「投資対象」としてどう見られているのかを、常に意識しています。

IRに異動してから2年半が経ちますが、着任当時はIRのことをあまり知りませんでした。先輩や上司の後をついていっては、製品や財務状況、株価や、競合状況について教えてもらう毎日です。当社には、勉強したいという意欲があれば、それに応えてくれる風土があります。事業部や研究所の垣根をこえて、当時からいろいろなことを勉強させてもらっています。当社は製品ひとつをとっても、液晶テレビの材料から、農業関連製品まで非常に多岐に渡る事業を展開しているため、社内・社外問わず、日頃からの情報収集が欠かせません。財務部はもちろん、事業部や研究所、工場の皆さんには、いつも助けてもらっています。

「就職するならメーカーがいいな」と思って就職活動を進めました。学生時代に海外へ行った時、多くの日本メーカーが進出して認められているのを見たのがきっかけです。

はじめは、いわゆる“B to C”の企業を見ていましたが、だんだん“B to B”の素材メーカーに興味が移りました。化学メーカーである日産化学を選んだのは、農薬、医薬、機能性材料、化学品などの多彩な事業展開を通じて、多くの業界や海外とつながりがあったからです。

また、新卒で文系の採用数が少ないことも、私にとっては魅力でした。「少人数で仕事をまわしていれば、確実にスキルも身につくし、きっとやりがいがあるに違いない」と考えたのです。

IR担当になってからは、学生時代に学んでいた英語を活かせる機会が増えています。年に3回、ロンドン、香港、シンガポール、ニューヨークなどで証券会社主催のカンファレンスなどにも出席するため、英語での資料作成・コミュニケーションが必要です。また、海外の投資家が来日した際には取材を受けたり、研究所や工場の方々の協力のもと、施設の見学ツアーを行ったりすることもあります。

IRは、社員の生み出した仕事や思いと、社外の投資家とをつなぐ役割です。社内の情報をそのまま社外へ伝えているだけではありません。

証券アナリスト、投資家、記者。みなさんの知りたいことは似ているようで、すこしずつ異なります。それは社内も同じ。経営者、営業部門、研究所で、伝えたいことは異なります。また、一つの情報、一つの数字を見ても、皆さんの視点や捉え方もまちまちです。

その中で、IR担当として大切なのは、自分で考えること。事実を公平に伝えながら、誰がどんな情報を欲しているのかを捉え、相手に最も響くアピールの仕方を考える。そこにIR担当の存在意義があります。

IRの発信によって、投資家が動き、株価に影響を与えます。IRは、企業価値を左右する仕事です。

IR担当になってから、より広く経済に興味を持つようになりました。とくに、株価は毎日チェックしています。日経平均株価はどんなトピックスでどう動くのか、それに連動して、日産化学の株価は、競合他社の株価はどう動いたか。あるいは連動しない場合、どのような個別の原因があるのか。新聞や、証券会社のレポートを読んで、まだまだ勉強の日々です。

これからもっと勉強して、自分なりの視点を築き上げ、会社と投資家のいい関係をつくっていきたいと思います。

私が続けていること
私が続けていること
はじめは分からないことだらけ。入社当時の部署の先輩には、半導体とは何か、液晶のモードの違いなど、初歩的なことから丁寧にレクチャーしてもらいました。その頃のノートやメモはずっと大切にしていて、今でも時々読み返しています。

大切にしていること
大切にしていること
機関投資家のインタビューでは、時に、言いたいことが上手く伝わらなかったり、知識や経験の不足を痛感したりと、悔しい思いをすることもあります。でもこれは、ある意味、勉強のチャンス。次に備えて、徹底的に勉強して準備を整え、臨むようにしています。

私のNever-ending Chemistry

私のNever-ending Chemistry
私なりの視点を持って、
会社を社会につなげていく。