日産化学工業株式会社 NISSAN CHEMICAL INDUSTRIES,LTD. 採用情報サイト
私たちの化学は、続く。Never-ending Chemistry

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社員の話を聞く

研究開発(生物)農薬 T. F. 生物科学研究所 農薬研究部 生物学系 修士 2008年入社

Introduction

今日の食糧の大量生産・大量流通は、農薬による生産コントロールなしに実現することが困難だ。
日産化学工業は、新しい農薬の研究開発を通し、より良い農薬と食の関係を生み出していく。
中でも、生物評価を行う生物科学研究所の農薬研究部は、市場のニーズをとらえて研究開発を
先導している使命がある、とT.Fは語る。

農薬の開発は十万分の1の可能性を見つける仕事です。日産化学の物質科学研究所では、1つの除草剤を開発するために、次々と化合物を生み出し、私たち生物科学研究所へ届けてくれます。私たちはその化合物を受け取り、2〜3年をかけて評価・検討します。その数は累計で、数千種類にも上ります。そして、その中で開発を進めるべき可能性を持った、たった1つの化合物を見出すのです。

研究所の温室や試験圃場で、栽培された作物や雑草に、生み出された化合物を処理して、その生育状況を評価します。少しずつ条件を変えて並んだ多数のポットの中で、見事に雑草を枯らし、作物が生き生きと生い茂っているもの。それが“十万分の1”となる可能性を秘めている化合物。見つけた瞬間は、やはり胸が踊りますね。

それでも、研究は、そこでようやく緒に就いた状態。そこから長い時間を掛けて、多くの部署の社員たちと協働しながら進めていきます。時には、新しい情報を入手するため、さまざまな学会に出席したり、地方へ出張して農家のみなさんと直接お会いして現場の生の声を聞いたりすることもあるのです。

10年先の農業を分析するという視点が、農薬の研究開発には欠かせません。

除草剤は、雑草から作物を守る薬です。光合成を行う酵素の働きを阻害したり、細胞壁を破壊したりして、「選択的」に雑草だけを枯らすのです。しかし、一口に雑草といっても、その種類や特徴は多岐に渡り、作物は常に変化にさらされています。ある雑草を枯らしたことで、別の雑草が生い茂ったり、薬剤への抵抗性を獲得した雑草が新たに生まれたり、そもそも生えてくる雑草の種類が変わったりする場合があります。農薬の研究開発では、土壌への残留などが過大にならないかといった環境にも配慮しながら、こうした将来の変化を見据え、その薬効を検討する必要があるのです。

農薬は、研究開発が始まってから市場にでるまで約10年という時間がかかります。10年先を予測しながら、未来の食糧生産に貢献するのが私たちの託された使命です。非常に難しい命題ですが、だからこそ大きなやりがいを感じています。

農薬の開発は、今や国境を越えるプロジェクトになっています。たとえば私の携わっている水稲向けの農薬は、これまで国内市場が中心。しかし海外には、中国、インド、ブラジルなど、水稲のための優れた農薬を求めている市場が数多く存在しています。そこで今までの研究開発で培った知見を活かし、これからは世界市場を相手に日産化学の農薬を展開していきたいと思っています。

現在、アジアのある国で新しい研究施設を立ち上げようとしており、私もよく出張しています。さらに、除草剤の国際学会のためにオーストラリアへ、またある時はインドにも足を運びます。農薬が世界の食と繋がっていることを感じながら仕事をしているのです。

農薬は、市場に出て広く流通し、多くの農家に使ってもらって初めて食糧問題に貢献できます。これからは、研究開発から世界市場の開拓まで、もっと広い視野をもって、新しい農薬づくりに関わりたいと考えています。

プライベートの旅行中でも、ついつい水田を見つめてしまいます。その水田に雑草がなく、生き生きと稲が生い茂っているのを見ると、うれしくなります。そこに使われているのが私の関わった農薬なら、もっとうれしいですよね。

私の学生・院生時代
私の学生・院生時代
大学時代は理学部で生物学科を専攻。植物を用いた環境浄化・環境修復について研究をする傍ら、世界規模の食糧問題に深い関心を抱いていました。その関心が大学の実験室におさまらなくなった時、日産化学への就職を決めました。

私が続けていること
私が続けていること
あまり過去の知見にこだわらないこと。捉われすぎると、視野が狭くなり、新しい農薬になる化合物のポテンシャルを見逃してしまいます。できるだけ可能性を広く捉え、挑戦をしていくことを大切にし続けています。

私のNever-ending Chemistry

私のNever-ending Chemistry
農業と食糧を守り、
世界中で役に立っていく。
そんな使命感で農薬の開発に挑みます。