日産化学工業株式会社 NISSAN CHEMICAL INDUSTRIES,LTD. 採用情報サイト
私たちの化学は、続く。Never-ending Chemistry

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社員の話を聞く

研究開発(化学)無機系 機能性材料 M.A. 材料科学研究所 無機材料研究部 無機化学系 修士 2008年入社

Introduction

有機無機複合材料など最先端の分野で使用されている
「有機溶媒分散ナノシリカ(オルガノシリカゾル)」の研究開発を担当するM.A.。
営業部のユーザー訪問にも同行して顧客の担当者と直接、情報交換を行うなど、広い視野を
持って行動しながら付加価値を生み出していく。開発型研究者としてのマインドを聞いた。

私が最近携わっている研究テーマの話をしましょう。スマートフォンなどの電子デバイスがどんどん薄くなっていますが、その方法の一つに、基板の薄型化があります。基板は有機材料、無機材料、金属などを含む複雑な積層構造になっています。しかし、薄くなるほど製造工程で熱がかかったときに基板の反りが発生したり、亀裂が入ってしまったり、不具合が生じやすくなります。

そこで、無機ナノ粒子を基板材料に使って無機材料の比率を高めることができれば、この欠点を補うことができると考えられています。そうした場合に、有力な候補となるのが日産化学の超微粒子制御技術の粋を結集した「オルガノシリカゾル」です。

もともと日産化学は、『スノーテックス®』という、水にナノシリカ粒子を分散させたコロイド溶液で実績を築いてきましたが、オルガノシリカゾルは有機溶媒や樹脂に分散させることができるので、ぐんと用途を広げることができます。

代表的な用途は、最先端の電子技術の分野での有機無機複合材料やハードコート剤などです。多種多様な用途に向け、最適な調整を施して、オルガノシリカゾルの持つ力を最大限に引き出すことが、私の使命なのです。

大学では無機化学、物理化学を専攻していました。いま携わっている分野との関連性はありますが、やはり大学と企業の研究では、役割や目的が異なることを実感しています。

大学の研究では、時間やコストの制限はそれほど考慮せず、とにかく新規性を追い求めます。一方、企業の研究では、たとえ新規性があっても、利益性が低いものは不向きです。会社に利益をもたらし、さらに市場での競争に勝つための新規性を持っていること、さらに、限られた時間の中で成果を挙げられるかどうかが問われます。

そうした条件の中で、ユーザー企業からの難しい要望に応えながら、いかに優れた材料を創り出していくか。「日産化学さんが良い材料を提供してくれたから、うちもこんなに良い製品ができたよ」と先方の開発者に言ってもらえるのが、もっともうれしい瞬間です。日産化学は、そうした企業研究者の醍醐味を、おもしろさと厳しさの両面から経験できる場です。

いま思えば、学生時代にもっと幅広い分野に興味をもって、首を突っ込んでおけばよかった、と思います。学生のみなさんには、企業で研究職に就くのであれば、「いくら広い分野に目を向けて勉強しておいても損はないよ」と言いたいですね。

「研究員は作業員ではない」私は、上司や先輩からそのように言われて育ちました。企業の研究者は、言われた研究をただこなすのではなく、常に新しいものをつくろうとする気持ちを持っていなければなりません。

そのためには、たとえ自分の専門外の分野でも、最先端の知識を獲得するために積極的に行動することが大切です。

私は海外の学会にもどんどん足を運びます。たとえば、電子機器・回路に関する学会なら、アメリカの「ECTC」へ。私の専門とは少し分野が違うので、なかなか共通言語が見つからずに苦労することもあります。しかし、興味深い発表をした研究者に話を聞きに行くと、先方も当社の材料に興味を持ち、「今度サンプルを送って欲しい」という話になったりします。実際に、そうしたきっかけから取引関係が生まれることもあるのです。

新しいことを学びながら、新しいビジネスをつくっていくこと。これが企業の研究員の仕事です。

これからは、基幹材料のオルガノシリカゾルの他にも、新規材料をつくることにもチャレンジしていきたいと思います。さらにはオルガノシリカゾルのような無機系材料にすらとらわれることなく、社内の部署と協働し、新しいモノをつくり、利益を生み出していきたいと思っています。

私の学生・院生時代
私の学生・院生時代
専門は無機化学、物理化学。「ゾル-ゲル法」で希土類元素(発光中心)を導入したガラス・セラミックスベースの蛍光体材料を作製、材料の組成や結晶構造による光学特性への影響について研究していました。

アイデアを生む方法
アイデアを生む方法
とにかく「外」に出て行くこと。海外の学会などに出て行くこと以外にも、社内でも、自分と違う分野で経験を積んでいる人と話をすることで、新しい発想を得られることがあります。私にとって、社内の人脈も大切な知的財産です。

私のNever-ending Chemistry

私のNever-ending Chemistry
常に新しいモノやコトを探し、
ビジネスにつなげる研究をしたい。