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2006年3月14日 閉塞性動脈硬化症治療薬の臨床試験について

当社と大正製薬株式会社〔本社:東京都豊島区、社長 上原 明〕(以下、大正製薬)は共同開発中の閉塞性動脈硬化症治療薬「NM-702」(日本での開発コード「NT-702」)の米国後期フェーズII試験に関して、良好な結果が得られたことを発表いたします。

米国では間歇性跛行(かんけつせいはこう)に対する後期フェーズII試験を行っていましたが、このほど有効性を裏付ける解析結果が得られました。試験は391名の患者を対象に6ヶ月間投与後、経過を観察いたしました。この試験の結果、主要な評価指標である最大歩行時間の延長につきましては、プラセボに対し、統計上の有意差を確認いたしました。その他の評価指標についてもNM-702 の有効性を示すものとなりました。

両社が日米で開発中のNM-702 (NT-702)は、ホスフォジエステラーゼ阻害作用ならびにトロンボキサン合成酵素阻害作用を併せ持つ経口剤です。日本国内では、閉塞性動脈硬化症に伴う間歇性跛行、腰部脊柱管狭窄症に伴う間歇性跛行、ならびに気管支喘息についてフェーズII試験を行っています。また、日本以外の地域では、今後の開発・販売を行うパートナー探しを進めていきます。

間歇性跛行とは、末梢血管に動脈硬化が存在するため、血流量が減少し、運動時の筋肉の需要に見合う酸素が不足した結果起こる閉塞性動脈硬化症の主要な症状のひとつです。米国の間歇性跛行患者は560万人と推測されており、そのうち治療を受けている患者は10%程度に過ぎず、この分野の有効な治療薬も少ないことから、本剤は間歇性跛行の治療に大きく貢献できるものと考えております。

 

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